

こんにちは、「おかだ鍼灸整骨院」です。
寝違えは鍼治療で早期改善①の続きです。したがって、首が痛くて回らなくなった=寝違え、筋筋膜性の一過性の症状だと決めつけるのは早計なのです。
また、同じ軟部組織の損傷による寝違えでも、発症した直後のものと、過去の追突事故、運動中の衝突が遠因となったものとがあります。
そのため、ある程度過去に遡って、追突事故や運動中の追突や衝突がなかったか、問診で確かめる必要があります。
頚椎椎間板ヘルニアや頚肩腕症候群でも、寝違えと似た症状が現れる場合があります。
しかし、これらの疾患とは明確に異なる寝違えの特徴は、首の後屈ができないことです。
寝違えは首が回らないだけでなく、顔を天井に向けることも出来ないのです。
寝違えの第二の特徴
寝違えの第二の特徴は、頸部に一か所しこりがあり、この頸部のしこりから肩甲骨の内緑までが一本の細いラインにつながっています。
そして、首のしこりと肩甲骨の内緑を結ぶラインは、触診するとこっているのがよく分かります。
また、このラインを押していくと、患者もはっきりと痛みを感じるのです。
朝起きて急に首が回らなくなったことで患者さん自身が自分で寝違えと判断できるものですが、頚椎疾患よるもの、過去の追突事故、運動中の衝突が遠因となるものがあります。
肝臓、胆のう、膀胱などの疾患や内臓の機能低下によって、あるいは狭心症や心臓疾患によっても寝違えと酷似した症状が出現する場合があります。
運動性の寝違えは、疼痛部位、局所への治療で効果が期待できますが、内臓疾患による症状の場合は、局所の治療だけでは十分な効果が得られません。
この場合は、気血の流れを改善させ内臓に繋がる経穴を刺激して、内臓の機能バランスを回復させる必要があるため、膀胱炎、胆嚢炎など、内臓に炎症が起こっている場合は、治療に時間が要することがあります。
頚椎の疾患によるもの、軟部組織の損傷によるもの、頸部捻挫など、痛みの原因を見極め早期の段階から治療効果を高めるために、最初の2~3日は鍼による治療と抵抗運動を併用させます。
発症直後の疼痛部位、第3頚椎~第7頚椎の周囲には、鍼による刺激と指圧、整体を組み合わせて治療していきます。
内臓の疾患による症状に対しては、腹部、および肝経、膀胱経を刺激して炎症を抑えます。